こどものスケール・アルペジオ
読みもの
 

飯田有抄さんの著書『クラシック音楽への招待』


クラシック音楽への招待』は、クラシック音楽ファシリテーターの飯田有抄さんが、小・中学生に向けて、楽しく分かりやすくその魅力を紹介! 「楽器」「作曲家」「音楽のしくみ」など、全10章・50テーマにわたって、見開きで解説されています。著者の飯田さんに、本書のお薦めのポイントを教えていただきました。

※この記事は、『ムジカノーヴァ』2025年8月号の再掲です。

文―飯田有抄

子どもたちへのお手紙のように書いた クラシック音楽への招待状


 レッスンに通う生徒さんたちには、幅広い音楽と出合い、ピアノ音楽のみならず多様なジャンルのことや音楽史のことを知り、音楽に親しみ楽しんでもらいたい――そう願う先生方は少なくないと思います。そのお手伝いの一つとして、先般出版させていただいた本『クラシック音楽への招待 子どものための50のとびら』を紹介させてください。
 本書は、「50のとびら」という副題のとおり、クラシック音楽にまつわるアレコレを、50の様々な切り口からお伝えしています。一つひとつの扉を開いていくような感覚で、読み進めてもらえる本です。実は私自身が子どものころ、教科書的な説明が書かれている本を読むのが大のニガテだったので(挿絵があれば、絵ばっかり眺めている子でした!)、「こんなふうに伝えてくれていたら、もっと早くからクラシック音楽に親しめたのになぁ!」という感覚を大切にしながら、言葉にして綴ったものです。作曲家のこと、楽器のこと、ジャンルのこと、理論のこと、音楽史のこと、国々のことなどを、子どもたちにお手紙を書くような気持ちで書きました。
 いきなり遠い異国の、何百年も昔のクラシック音楽の話に入る前に、プロローグの章は「音楽と心と体」とし、まずは「音楽は耳で聴いているだけではなく、あなたの心、呼吸、体そのものが、音楽的な活動をしています」というところから入りました。出版後、この導入には多くの嬉しい反響をお寄せいただいています。そこから音楽をめぐる旅に出かけます。作曲家たちのキャラクターや、どうして「バロック時代」は「バロック」と言われるのか、どうして楽譜は大切なのか、などをお伝えしていきます。
 本書に図解はなく、たっぷり文字で進めていきますが、佐々木優さんのイラストで可愛い(でも媚びてない!)動物たちが一緒に扉を開けてくれます。漢字にはすべて平仮名が振られているので、小学校低学年のお子さんから読めます。でも実は、大人の読者も多いようです! 内容的には、保護者の方も一緒に楽しく読んでもらえると思います。
 教室での待ち時間の読書用に、ここから発展させて先生がお話しになる導入教材として、レッスン室に一冊置いていただけると嬉しいです。発表会の記念品に選んでいただいたお声も届いております。ぜひ多くの生徒さんに、クラシック音楽へのご招待状を♪


姉妹書『クラシック音楽への招待 子どものための40の楽曲たち』も発売!

教科書でおなじみの20曲と、飯田有抄さんおすすめの20曲を、楽しいお話とQRコードによる動画で紹介しています。


クラシック音楽への招待 子どものための50のとびら
タイトルとURLをコピーしました