
会見に臨むエリック・ルーさん(左)と、コンクール主催の国立フリデリク・ショパン研究所のアレクサンデル・ラスコフスキさん
2025年10月にポーランドのワルシャワで行われたショパン国際ピアノコンクール。優勝したアメリカ出身のエリック・ルーさんが来日し、協奏曲の演奏やリサイタルを行う。それに先だって開催された記者会見の模様をレポートする。
エリック・ルーさんは2015年にもショパンコンクールに出場。第4位に入賞した。その後2018年のリーズ国際ピアノコンクールで優勝、アルバムも発売されるなど、すでに各方面で演奏活動を展開している。
2年前まで今回のショパンコンクールに出場するつもりはなかったという彼は、出場を決めた理由について「世界で最も注目されているコンクールで将来への土台をより固めたい」「出場資格の年齢制限を考えるとラストチャンス」などと語った。優勝を果たし「大きな夢が実現した」というルーさん。2015年より今年のほうがコンクールの注目度が上がり、「熱狂の度合いが高まっている」と感じたそうだ。
10歳ごろからショパンの作品に親しみ、「人生がショパンの音楽と共にある」と語るルーさんにとって、ショパンは「感情的に最も理解しやすい作曲家」で、「直観的に自分の中に入ってくる」。
今回の来日公演では、コンクール本選でも演奏したショパン《ピアノ協奏曲第2番》をNHK交響楽団(ファビオ・ルイージ指揮)と共演。リサイタルもオール・ショパンで、《幻想ポロネーズ》《舟歌》などがプログラムに並ぶ。記者会見ではショパンの《ワルツ》op.64-2とop.42を演奏。独特な深みのある世界に聴き手を引き込んだ。コンクール優勝後はこれまで以上に演奏会が増えているそうだが、「ひとつひとつの演奏会を大切にするという気持ちで過ごしています」と語った。

ワルツの独特の世界観で聴き手を魅了
[公演予定]
■NHK交響楽団 第2053回 定期公演 Cプログラム
12月12日(金)19:00 NHKホール
12月13日(土)14:00 NHKホール
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■リサイタル
12月15日(月)19:00 東京オペラシティ コンサートホール
12月16日(火)19:00 東京芸術劇場 コンサートホール
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