「ピアノ指導には自信がある。でも、生徒や保護者とのコミュニケーションに悩むこともある」。そんな先生もいらっしゃるのではないでしょうか。
ムック『子どもに響く 保護者に届く レッスンの言葉がけ&コミュニケーション』では、レッスンで信頼関係を築くための「子どもたちへの接し方」、ピアノ指導にフォーカスした「演奏が豊かになる言葉がけ」、良好な協力体制をつくる「保護者とのコミュニケーション」の3章に分け、様々な先生のアドバイスを掲載しています。
◆巻頭記事
子どもたちに伝わりやすい表現を考えるときに、発達の段階を知っておくと役に立ちます。巻頭記事では、子どもの心理発達の専門家・沢井佳子さんにインタビュー。2~10歳頃の発達の特徴を概観し、コミュニケーションのポイントも教えていただきました。
ピアノレッスンに関連する「子どもの発達の段階」をまとめた表も付いています。各段階でできることが分かると、生徒さんの変化に気づきやすくなるかもしれません。

【表】沢井佳子先生監修「子どもの発達の段階」
◆第1章 子どもたちへの接し方
コーチングの視点を取り入れた生徒との関わり方(馬場一峰先生)や、子どもが受け取りやすい言葉がけの工夫(益子祥子先生)、子どもがつまずきやすい要因と対策(二俣泉先生)などを掲載しています。
◆第2章 演奏が豊かになる言葉がけ
導入期からの音づくり(今野万実先生)や、基礎テクニックの育て方(根津栄子先生)、やる気が続く練習の指導法(石井なをみ先生)、楽曲のアナリーゼ(春畑セロリ先生、町田育弥先生)など。レッスンでの具体的な対話例を、ベテランのピアノ指導者や作曲家にうかがいました。
◆第3章 保護者とのコミュニケーション
保護者と協力体制を築くには、教室の方針を確立し、価値観を共有しておくことも大切です。教室規約を作ることで、教室のシステムや考え方を整理し、公平な対応ができるようになり、保護者の納得も得られやすくなります。
教室規約の作り方(さくらみき先生、古内奈津子先生)や、トラブルが起きた場合の伝え方(古内奈津子先生)、ミスマッチを防ぐ体験レッスンでのヒアリング(さくらみき先生、木下早苗先生)など、豊富な実例とともに掲載しています。
ONTOMO MOOK
子どもに響く 保護者に届く レッスンの言葉がけ&コミュニケーション
ムジカノーヴァ 編
定価1,650円